企画:川名明彦
肺炎は,今後も社会の高齢化を反映して増加し続けると予想されます。肺炎はありふれた疾患で,呼吸器科以外の医師も遭遇し得る一方,専門的な知識も求められ,適切な肺炎診療のあり方を示すガイドラインの必要性は高いといえます。このたび日本呼吸器学会の成人市中肺炎診療ガイドラインが10年ぶりに改定されました。新ガイドラインは,真の意味でのevidence based medicineを実践し,「Minds診療ガイドライン作成の手引き」に準拠するなど新しい考え方が導入されています。それと同時に冊子のページ数は旧版のほぼ倍に増え,短時間でその内容を掴むにはややハードルが高くなったようにも見えます。本特集では,この新ガイドラインのポリシーと内容をコンパクトに解説いただくことを企図し,作成に関わった先生方にご執筆をお願いしました。
Basic policy of new Japanese guidelines for the management of pneumonia in adults
Hiroshi Mukae*
*Department of Respiratory Medicine, Medical and Dental Sciences,
Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences, Nagasaki
Keywords: 市中肺炎,院内肺炎,医療・介護関連肺炎,高齢者肺炎/community-acquired pneumonia(CAP), hospital-acquired pneumonia(HAP), nursing and healthcare-associated pneumonia(NHCAP), pneumonia in elderly people
呼吸臨床 2017年1巻1号 論文No.e00005
Jpn Open J Respir Med 2017 Vol. 1 No. 1 Article No.e00005
DOI: 10.24557/kokyurinsho.1.e00005
掲載日:2017年10月2日
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