企画:寺崎泰弘,ゲストエディター:伊藤理
生体は常に重力,圧力,ずり応力といった機械的刺激(メカニカルストレス)を受けています。これらメカニカルストレスがどのようにして細胞機能や生体の応答を制御するか,疾患の病態生理に関与するかを追究する研究が「メカノバイオロジー」です。呼吸器は多様なメカニカルストレスにさらされていることから,呼吸器の細胞機能・生理機能や呼吸器疾患の病態機序を解明するうえで,呼吸器メカノバイオロジー研究の果たすべき役割は大きいと期待されています。今回の特集では,メカノバイオロジーを紹介し,研究の魅力と課題をお伝えすることを企画しています。
(伊藤理)
Mechanobiology in COPD and emphysema
Susumu Sato*
*Department of Respiratory Medicine and Rehabilitation Medicine, Kyoto University Hospital, Kyoto
Keywords:慢性閉塞性肺疾患,肺気腫,不均一,物理的力,末梢気道への肺胞接着/COPD,emphysema,heterogeneity,mechanical force,alveolar attachments
呼吸臨床 2017年1巻1号 論文No.e00018
Jpn Open J Respir Med 2017 Vol. 1 No. 1 Article No.e00018
DOI: 10.24557/kokyurinsho.1.e00018
掲載日:2017年10月20日
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