" /> 【 In Closing】『呼吸臨床』休刊に当たって■工藤翔二 |
呼吸臨床
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【In Closing】『呼吸臨床』休刊に当たって


工藤翔二

編集特別顧問

(結核予防会複十字病院院長,日本医科大学名誉教授)

For the ceasing publication of the Japanese Open Journal of Respiratory Medicine

Japan Anti-Tuberculosis Association, Fukujuji Hospital
Professor Emeritus, Nippon Medical School

Shoji Kudoh

呼吸臨床 2025年9巻6号 論文No.e00202
Jpn Open J Respir Med 2025 Vol. 9 No.6 Article No.e00202

DOI: 10.24557/kokyurinsho.9.e00202


掲載日:2025年6月20日

©️Shoji Kudoh. 本論文の複製権,翻訳権,上映権,譲渡権,貸与権,公衆送信権(送信可能化権を含む)は弊社に帰属し,それらの利用ならびに許諾等の管理は弊社が行います。


 『呼吸臨床』が,第9巻6号(2025年6月)をもって休刊することになりました。本誌は,日本初の呼吸器科医のための日本語オープンアクセスジャーナルとして,2017年10月に発刊しました。廃刊となった伝統ある『日本胸部臨床』(克誠堂出版)の編集にあたってこられた角田優子氏の情熱に応えようと,心ある皆さんが応援団となって発足した本誌のコンセプトは,「日本語の臨床呼吸器専門誌を守りたい」という願いをもとに,手軽にアクセスできて誰でも読めること,査読制度によってレベルを維持することでした。

 発刊から8年,この間に100編の論文が投稿され,94編(レビュー 11,原著10,Letter to the editor 1,症例報告72)が掲載されました。特に,臨床研究の土台であり,スタート地点でもある症例報告の割合が多いことは本誌の特徴をよく表しています。領域別では,びまん性肺疾患 15,画像診断 8,呼吸管理 5,呼吸器外科 5,腫瘍 10,病理 3,免疫アレルギー 21,感染症 27と,呼吸器疾患のすべての領域に及んでいます。

 また,多数の「特集論文」,「連載論文」,「週刊連載」が組まれました。特に,「週刊連載」として貫和敏博先生が主宰された「トップジャーナルハック」は,8名の先生方による輪番制によって,ほぼ毎週掲載され2025年6月11日時点でNo.326を数えます。

 この度,『呼吸臨床』は処々の事情によって休刊の運びとなりましたが,この間,編集委員長を務められた杉山幸比古先生,査読に当たって下さった編集委員の先生方,論文を投稿してくださった方々,アクセスしてくださった皆様に感謝申し上げます。

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