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企画:河野光智
肺移植は従来の治療法では救命し得ない慢性進行性肺疾患に対する有効な治療法として確立された。本邦においては1998年に伊達らが岡山大学病院において初の生体部分肺移植を施行し,以来,日本肺および心肺移植研究会のレジストリーレポートによると2016年末までに生体と脳死と併せて530例の肺移植が施行されている。その治療成績は5年生存率で70%,10年生存率で60%を上回っている。肺移植関連学会協議会では,近年の疾患概念と疾患分類の変化改訂を反映した適応疾患分類の改訂を2015年におこなった。閉塞性肺疾患,拘束性肺疾患,感染性肺疾患,血管性肺疾患に分け,最新の適応の拡大と限界について肺移植に従事するエキスパートに論じていただく。
*京都大学大学院医学研究科器官外科学講座呼吸器外科(〒606-8507 京都府京都市左京区聖護院川原町54)
Lung transplantation for restrictive lung diseases: Expanding indication and its limitation
Hiroshi Date*
*Department of Thoracic Surgery, Kyoto University Graduate School of Medicine, Kyoto
Keywords:脳死肺移植,生体肺移植,特発性間質性肺炎,特発性肺線維症,膠原病,上葉優位型肺線維症/cadaveric lung transplantation,living-donor lobar lung transplantation,idiopathic interstitial pneumonia,idiopathic pulmonary fibrosis,collagen disease,pleuroparenchymal fibroelastosis
呼吸臨床 2019年3巻5号 論文No.e00061
Jpn Open J Respir Med 2019 Vol.3 No.5 Article No.e00061
DOI: 10.24557/kokyurinsho.3.e00061
掲載日:2019年5月13日
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